声優とは本来、キャラクター陰に隠れて出てくるべきではないもの・・・という意見もありますが、昨今は自身をフィーチャーする「アイドル声優」という人たちが増えてきています。その是非はさておき、中でも最右翼に位置するのがこの方、田村ゆかりさん。
よく調教訓練されたファンを「王国民」と呼び、ライブの一体感は凄まじい。
「行けば必ずファンになる」とまで言わしめる彼女のライブコンサートの完成度の高さ。年齢を感じさせないその動きは、どうみても17歳のそれ。とても倍の年齢だなどとは口が裂けても言えないほど魅力的です。
さて・・・そのライブの完成度の高さは何に起因するのかというと、それはおそらく「共同幻想」でしょう。ステージに立っているゆかりさんは、あくまでも「田村ゆかり 17歳」という「キャラクター」であり、それを本人もファンも「お約束」として前提に置いているのではないかと。つまり、あのステージの完成度の高さは、会場にいるすべての人がその「幻想」を受け入れていることに起因するのでしょう。田村ゆかりさんは、アニメのキャラクターだけでなく、「アイドル・田村ゆかり17歳」も演じているのですね。
しかし、いくら17歳とはいえそれはステージの上の話。時の流れは残酷です。実年齢は容赦なく刻み続けるわけで、最近のファンの心配事は「そろそろ結婚してくれ」だということも、この幻想を共有する集団の面白いところです。ご本人はそれを知ってか知らずかとぼけてるのか、とんとそういう浮いた話はないようですが・・・いずれにせよ、あの衣装や歌で幻想を引っ張れるのも、それほど長くはないでしょう。年々ライブの熱気が高まっているのも、残された限られた時間を少しでも楽しみたいというファンの思いなのでしょう。
そろそろ後継者を・・・とは誰しもが思うことでしょうが、彼女のあのスタイルそのものが実はアイドル黄金時代(1970~80年代)のよく出来たパロディでもあり、その時代を経験していないと少し難しいのかもしれませんね。いずれにせよ、残された時間はあとわずか。思いっきり楽しんでいただきたいと思います。

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