久しくなかった本格派の”漫画”が帰ってきました。いやー、漫画はやはりこうでなくては。
タイトルは「進撃の巨人」。
まず、何よりも世界観の突き抜け方がすばらしい。3つの壁に守られた人類のコロニーに、外の世界から攻めてくる「巨人」。推定身長は15m~50m。知能がなく、人を食べる以外の生態はわかっていません。人類は、水と天然ガス他の天然資源を有する小高い丘に壁を築き、その中に暮らしています。人類は幾度となく巨人への調査団を派遣しますが、たいていは食われてしまいます。そもそもなんでこんなものがいるのか?説明はまだありません。「現在公開可能な情報」には笑いましたが、相当練りこんで世界観が作られていることを予感させます。
そして、秀逸なのが巨人のデザイン。
最近ではあまり見かけなくなった「圧倒的な強さ・恐さ」を持った敵。寄生獣以来でしょうか。ホモ臭い好敵手っぽい敵や単なるインフレの餌ではなく、ただ存在そのものが恐ろしい理不尽な敵というのはかなり久しぶりでしょう。まるで欧米の街を歩いているおじさんおばさんがそのまんま大きくなったような奇妙さ。歯が非常に多いです。歯だけ福本伸行先生のデザインかもしれません。
最後に、キャラクターの魅力。
ネタバレ:目の前で両親を殺された少女・ミカサの造形は、ここ最近流行の綾波・長門系無表情キャラでしょうか。トレードマークのマフラーは、助けられたときにエレンがぐるぐる巻きにしたものですね。この思いつめ方はある意味リアルです。
絵はまだまだ進化の余地があるようですが、漫画は絵ではないことは福本先生が証明済み。逆に絵だけうまくても話がちぃともわからないGreatな方よりはよっぽどマシかと。
昔の、本当に面白かった頃の少年漫画の懐かしい匂いがします。
女ウケする絵柄ではないので、某誌だと確実に10週打ち切り食らってたでしょうね。講談社は昔からこういう漫画を丹念に拾い上げる力があるので目を離せません。たとえば、アルファーゾーンやドーターメーカー。どちらも1作で終わってしまいましたが、この作者には大成してほしいと思います。
まあ何にせよ、先が楽しみな漫画ですね。
26
7月
admin