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小説

NHKにようこそ!

NHK滝本竜彦の小説「NHKにようこそ!」を底本とした、アニメ・漫画へのメディアミックスのコンテンツです。今回はアニメのご紹介。
大学中退して4年目の引きこもり中の主人公・佐藤達広は、ある日新興宗教の勧誘を受ける。そのとき目にした美少女・中原岬に見初められ(?)、岬のプロジェクトに抜擢(?)される。
・・・とまあ、こんな感じで始まりますが、中身はいわゆる”Boy meets Girl.”ものでしょう。「なんで引きこもりに?」「なんでメンヘルと?」という疑問は、終盤ですべて明らかになります。要するに、お互いに一目ぼれだったと。
ちぇっなんでー!といってここで見るのをやめては損します。アニメの方は構成の上手さか、その一目ぼれ状態をそうとわからないように、しかし確実にクライマックスにもっていきます。このあたりはさすが、Gonzoですかね。その意味では、二度目・三度目に見直すとまた新たな発見があって面白いですね。「ああ、ここでこういうことを言ったのはそういうことだったのか」など、後にならないとわからない伏線が随所に散りばめてあって、なかなか見ごたえのあるものになっています。
ところが、DVDのセールスはあまり芳しくなかったようで・・・。まあ、本編を見ていただければわかりますが、脚本・構成・音楽・声優はさすが、磐石の態勢を敷いていますが、絵が・・・。
さすがに岬ちゃんの出るところはDVDではきっちり描き直して出したようですが、男しかいないシーンの手抜き様といったら。個人的には、絵で見るアニメではないと思っているので、別に気にはならないんですが、お金出して買う層にはウケがあまりよろしくなかったようですね。
とはいえ、これをそこらの萌えアニメのデザインにされるとさすがに視るのがつらくなってくるので、個人的にはこれでいいんじゃないかと思いますが、商売って難しいですね。
ラスト2話の畳み掛けるような演出も見事。DVDで視ることを想定して、きちんと感覚が分断されないように細かい配慮がなされています。
いろんな意味で惜しい作品です。でもまあ、視て損はないと思いますよ。
ちなみに、アニメ版のみタイトルが「N・H・Kにようこそ!」となっていますのでご注意。個人的にはなんで小説と漫画が無事なのかの方が気になりますけど(笑)。

ビアンカ・オーバースタディ

 筒井康隆がラノベに挑戦?ということで、文芸誌「ファウスト」にて始まった「ビアンカ・オーバースタディ」ですが、イラストを「涼宮ハルヒの憂鬱」のいとうのいじさんが手がけています。筒井さんの希望ということで。

筒井康隆といえば、先だっても「時をかける少女」のアニメ化などでオタクの世界とも縁は深いのですが、元はといえばSF作家。全盛期は30年ほど前かと思いますが、その頃の作品群は今読んでも鳥肌モノ。思春期にうっかり手を出して、道を踏み外した人も多いと思います。

なんといっても筒井の本領は短編でしょう。かつて角川や新潮社から出ていた短編集は機会があったらぜひどうぞ。

読まずに死ぬと後悔する。読んでもちょっと後悔するかも。そんな作家です。

ビアンカ・オーバースタディでサイン会

筒井康隆