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若杉公徳

デトロイト・メタル・シティ 7巻 若杉公徳 白泉社

クラウザーⅠ世に路上で破れ、伝説のギターも奪われてしまったクラウザーⅡ世・根岸宗一。本職(?)のメタルで敗北し、失意の彼は相川さんの紹介で若いアーチスト集団が暮らす「アートキワ荘」に逃げ込みます。
そこは若い芸術家の卵たちが暮らす、根岸にとっては理想の世界に見えたのですが、ゴボウモードの根岸はやはりそこでも受け入れてもらえず、社長の差し金もあってコミュニティを破壊し、またルサンチマンを増幅させてDMCに戻ってきます。
新生DMCは、リーダーのクラウザーⅠ世をはじめ、(一人を除き)全員がDMCに恨みを持つ者たちで構成されていますが、社長曰く「器が違う」と。要するに、個人に対する恨みをエネルギーにして動いている新生DMCと、さまざまなルサンチマンを抱え、それを日々肥大させている根岸とでは恨みの器が違うということでしょう。根岸のルサンチマンの根源は、「なぜ世間はボク(ゴボウモード)を受け入れてくれないんだ!」をはじめとする、「世の中全体」に対する恨みであって、個人的なものとはわけが違う。社長が根岸にこだわるのも、そのマイナスのオーラを見抜いているからなんでしょうね。好きな相手を押し倒すでもなく、痴漢しちゃうような小物ではDMCは背負えない、と。そういうことなんでしょう。
mataroさて、この根岸って誰かに似てませんか?そう「魔太郎」ですね。「恨みはらさでおくべきか」と叫ぶ根岸は、現代によみがえった魔太郎なのです。

デトロイト・メタル・シティ6 若杉公徳 白泉社

 ほんとうはポップスをやりたかったのに、なぜか内なる悪魔の声に従いデスメタルをやっている根岸宗一(ヨハネ・クラウザーⅡ世)。さて、なぜクラウザーはⅡ世なのか?Ⅰ世は?という、なんで範馬勇次郎は次郎なの?太郎はいるの?に匹敵する謎が・・・解けたような、解けないような。

さて、当初はカルト的な人気だったデトロイト・メタル・シティですが、ついにアニメ化に続いてこの夏松山ケンイチで実写映画化。トレーラーフィルムを見る限りでは、非常にデキがいいです。根岸(ゴボウモード)が奏でる「甘い恋人」のゴボウっぷりも最高に再現されていますね。もちろん漫画のゴボウっぷりもますますドス黒くなっています。しかしこれ、リアルゴボウのみなさんはどう捉えてるんでしょうか。「甘い恋人」のチンポカットのゴボウのみなさんの集団はちょっとシュールな怖さ・・・。

6巻では、デス・レコーズの社長の若かりし姿も・・・
デトロイト・メタル・シティ 6 (ジェッツコミックス)