無限の住人 23巻 沙村広明 講談社
なにやら迷走しているような、それでいて終局が近そうな、無限の住人の23巻。今期アニメ化もされてますね。23巻では、薩摩行きを装った逸刀流の首領・天津影久他幹部4名は、なぜか江戸城に乱入して番兵をなぎ倒して、最後に落書きをして去ります。もう、何がしたいのやら。
そもそも、本来の主人公(?)であったはずの万次と凛は23巻にはほとんど出てきません。物語の主軸は、当初傍流であったはずの吐鉤群と天津影久の対立軸に移っています。この二人のキャラが余りにも立ちすぎていたために、物語そのものを乗っ取られてしまった格好ですね。これはこれで面白いので別にいいのですが、アフタヌーンは作家性を尊重して基本的に作者にあまり介入しない編集方針ということなのか、割とこういう漫画が多い傾向にあるように思います。
とはいえ、画力はおそらく現在の漫画家の中でも白眉といえるほど高い。ちょっと悪趣味なのが気になりますが、彼の描く女性はとても魅力的です。
もうここらで割り切って、吐v.s.天津で最後まで突っ走ってほしいものです。凛と天津の関係(仇敵)も終わっているようですから、万次の存在意義もすでになく、この二人の役目は既に終わったと見ていいでしょう。せめてラストシーンは画力の限りを尽くして吐と天津の一騎打ちを見たいですね。
Posted: 8月 5th, 2008 under 沙村広明.
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