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落下傘ナース 全2巻 厘のミキ

rakkasannurse2005年あたりから流行しだした「ヤンデレ」(病み+デレ)ヒロイン像の極北ともいうべき文子と、彼女が依存する対象であるチトセの共依存ブラックコメディ。スプラッタ風味強めなので、そっちに耐性の無い方はご注意ください。
読んでて思ったのですが、これって日本女性にはある種共通する心理的な側面なのではなかろうか。ちまたでよくニュース沙汰にもなっている、「ダメな男」と保護欲の強い女性の組み合わせなんてのはもう、デジタルには理解不能な世界ですが、子供をスポイルして自分に依存させたがる日本の母親にすればごく自然な風景であり、「私がついてないとダメ」なダメさってのはある意味ですばらしいフェロモンなんでしょうね、日本だけでしょうけど。
ジャニタレが人気なのも、マッシブな男が嫌われるのも、なんとなくこのあたりに病理の根っこがありそうな。NHKにようこそ!の岬ちゃんもその類型。
男は赤ん坊でいるしかないのですね。日本男性が女に求めているのも結局は母性。80年代バブル以降の勘違いをここで今一度見直して、ふたたび母子の共依存関係に戻る時期が来ているのでしょうか。

2010年2月~3月の新刊

1月の新刊

12月の新刊

11月の新刊

10月の新刊

NHKにようこそ!

NHK滝本竜彦の小説「NHKにようこそ!」を底本とした、アニメ・漫画へのメディアミックスのコンテンツです。今回はアニメのご紹介。
大学中退して4年目の引きこもり中の主人公・佐藤達広は、ある日新興宗教の勧誘を受ける。そのとき目にした美少女・中原岬に見初められ(?)、岬のプロジェクトに抜擢(?)される。
・・・とまあ、こんな感じで始まりますが、中身はいわゆる”Boy meets Girl.”ものでしょう。「なんで引きこもりに?」「なんでメンヘルと?」という疑問は、終盤ですべて明らかになります。要するに、お互いに一目ぼれだったと。
ちぇっなんでー!といってここで見るのをやめては損します。アニメの方は構成の上手さか、その一目ぼれ状態をそうとわからないように、しかし確実にクライマックスにもっていきます。このあたりはさすが、Gonzoですかね。その意味では、二度目・三度目に見直すとまた新たな発見があって面白いですね。「ああ、ここでこういうことを言ったのはそういうことだったのか」など、後にならないとわからない伏線が随所に散りばめてあって、なかなか見ごたえのあるものになっています。
ところが、DVDのセールスはあまり芳しくなかったようで・・・。まあ、本編を見ていただければわかりますが、脚本・構成・音楽・声優はさすが、磐石の態勢を敷いていますが、絵が・・・。
さすがに岬ちゃんの出るところはDVDではきっちり描き直して出したようですが、男しかいないシーンの手抜き様といったら。個人的には、絵で見るアニメではないと思っているので、別に気にはならないんですが、お金出して買う層にはウケがあまりよろしくなかったようですね。
とはいえ、これをそこらの萌えアニメのデザインにされるとさすがに視るのがつらくなってくるので、個人的にはこれでいいんじゃないかと思いますが、商売って難しいですね。
ラスト2話の畳み掛けるような演出も見事。DVDで視ることを想定して、きちんと感覚が分断されないように細かい配慮がなされています。
いろんな意味で惜しい作品です。でもまあ、視て損はないと思いますよ。
ちなみに、アニメ版のみタイトルが「N・H・Kにようこそ!」となっていますのでご注意。個人的にはなんで小説と漫画が無事なのかの方が気になりますけど(笑)。

岳 1巻 石塚真一 小学館

ビッグコミックオリジナルで好評連載中の「岳」の1巻です。マンガ大賞(2008年)に続き、この1月に、小学館漫画賞を受賞しました。世界中の山を登り、日本に帰ってきた島崎三歩。民間の救助ボランティア団体である山岳遭難防止対策協会(遭対協)に参加しながら、北アルプスにテントなどを張って居住中。
岳の人気の秘密は、山岳救助という、極限状態から救出されるカタルシスを描いた部分も大きいのですが、もうひとつ、三歩の自由な生き方にもあるようです。テントをマイホームと言い切る「持たない」すがすがしさは、救助されたサラリーマンのマイホームに対するこだわりと、くっきりとしたコントラストを描いて私たちに問いかけてきます。「所有することが幸せなのか?」と。
同様に、持たないことを身上とする主人公に、「孤独のグルメ」の井の頭五郎がいますね。「男は基本的に体ひとつでいたい」という彼の独白は、いろいろなしがらみにがんじがらめにされた日本の男に問いかけてきます。「それでいいのか?」と。
社会というシステムの中から飛び出す勇気も根性もない私のような人間には、この二人はまぶしすぎて、ついつい手にとってしまうのかもしれません。
ビッグコミック系は長期連載が多いので、あと10年は楽しめるかな、と思いながら、次を楽しみに待ちたいと思います。

6月の新刊

今月はあまりないですねえ・・・

30  小学館  鉄腕バーディー EVOLUTION 2  ゆうき まさみ  \540

5月の購入予定