ヨコハマ買い出し紀行 全14巻 芦奈野ひとし 講談社
ヨコハマ買い出し紀行
アフタヌーンで12年もの間長期連載されていた、ヨコハマ買い出し紀行。未来の、人口が減りつつあるヨコハマ周辺を舞台に、地球温暖化の影響で水位上昇したりと、仄かに終末を予見させる世界の中で、ロボットのアルファさんと周囲の人たちの交流を描きます。
直截的な描写はほとんど出てきません。なぜ世界が滅びつつあるのか、何が起こったのか、これからどうなるのか。それでも、人々は普通に、明るく生きています。
環境そのものはある程度戻ったようですが、その起こった「何か」の影響か、子供が生まれなくなっているようです。このあたり、SFでは何度もテーマになっているのでSFファンにはおなじみ。最近は現実でもシャレになってないようですけどね・・・。
ちなみに、そのような世界観を評価されて、2007年の星雲賞を受賞しています。
といいつつ、そういった世界観の暗さはあまり感じられません。そのあたりが作者の上手さというか。だからこそ、余計に怖いというか。終末をことさらに騒ぎ立てるのでもなく、静かに「夕凪の時代」を見送る人としてのアルファの視点で、淡々と人類の滅亡を見送るロボット。
こういう、時間軸の長い漫画は好きです。
Posted: 11月 14th, 2008 under 芦奈野ひとし.
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